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一次救命の大切さ

 

2017年10月15日(日)に川崎市立多摩病院で一次救命(BLS)の講習会を受講してきました。一次救命とは、心停止に対して適切な胸骨圧迫と人工呼吸、AEDの使用により救命する手技のことです。救命の講習会は日赤や消防、日本救急医学会のものなどがありますが、AHA(アメリカ心臓協会)のBLSコースを受講しました。 AHA-BLSコースは事実上の国際標準の救命講習コースです。

一次救命の大切さ 一次救命処置(BLS)G2015

今回の受講が3回目ですが、新しいガイドライン2015の講習は初めてです。 AHA-BLSコースのいいところは、乳幼児から成人のまでのすべての年齢層が網羅されていること。心停止だけでなく窒息にも対応しているところでしょうか。私のように子ども対象に働いている者にとって有用だと考えています。ペーパー試験と実技試験に通りBLSプロバイダーに再びなりました。

一次救命の大切さ 一次救命処置(BLS)G2015

以前、このコースを受講した同僚の歯科医師が、JR川崎駅で倒れた80代女性をたまたま居合わせた関東労災病院と川崎市立多摩病院の看護師らと救命し消防から感謝状を受け取ったことがありました。私は実際の現場に居合わせたことはありませんが、いつでも対応できるようにしておきたいと考えています。

救急外来で行われるような救命処置は二次救命といわれます。二次救命の講習にはAHAのACLSコースと日本救急医学会のICLSコースがあります。以前、ICLSコース(ガイドライン2010)も受講したことありますが、薬剤を使用したからといって救命率が有意に改善するわけではありません。二次救命はかっこよく見えますが、基本は良質な一次救命処置ということです。そのためには医療スタッフ全員が連携して対応することが大切です。今回のガイドライン2015では、グループでの救命についての講習があり、チームワークの重要性が再認識させられました。

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医療事故はない方がいいに決まっていますが、患者さんの予期せぬ急変があった場合に適切に対応したいものです。

 

二子玉川ステーションビル矯正・歯科

小児歯科担当 高見澤 豊