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医史跡、医資料館探訪記43 忍性ゆかりの極楽寺を訪ねて

高徳院から江ノ電の長谷駅を通り過ぎ右手に折れて極楽寺に向かう。徒歩15~20分くらいだろうか。江ノ電の極楽寺駅がみえてくる。駅手前の陸橋を渡り左に折れると極楽寺である。

極楽寺の開山は1267年(文永4年)でその際に招かれたのが忍性である。忍性は、この極楽寺で貧民やハンセン病患者など社会的弱者の救済に尽力したことで知られている。極楽寺は一種の病院であり養護施設でもあった。

医史跡、医資料館探訪記43 忍性ゆかりの極楽寺を訪ねて

医史跡、医資料館探訪記43 忍性ゆかりの極楽寺を訪ねて

図の境内絵図に示すように現在の極楽寺よりも規模が大きかったと考えられる。境内には薬を作るのに用いられていたと思われる石臼(千服茶臼)と製薬鉢がある。製薬鉢はかなり大きい印象だった。千服茶臼は、高さ1.2m、直径60cmほどである。寺側の説明では忍性の時代の物とのことだが、時代考証的には後世の物といわれている。

医史跡、医資料館探訪記43 忍性ゆかりの極楽寺を訪ねて

 

二子玉川ステーションビル矯正・歯科

小児歯科担当 髙見澤 豊