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むし歯になりやすい食品となりにくい食品

おやつは、主食では補えないエネルギー摂取を目的に1日1回もしくは2回取ります。主食に準じたものでよく、決してスナック菓子などのお菓子をメインとするものではありません。

むし歯になりやすい食品となりにくい食品を下の図(日本歯科医師会雑誌より引用)に示します。

 

砂糖を含んだ食品は、むし歯菌が糖を分解して粘着性のネバネバを作るため、菌が歯の表面にくっつきやすくなります。くっついたむし歯菌が酸を作り、歯を溶かしむし歯を作ります。なるべく砂糖が入っていても口腔内に留まらない食品が、好ましいといえるでしょう。

また、口腔内に食物が入ると口腔内のpHが酸性に傾きます(下図、日本歯科医師会雑誌から引用)。歯表面がいったん溶けますが、唾液の分泌によりpHは中性に戻ります。この際に歯の表面は再石灰化により修復されます。

頻回な飲食は、口腔内のpHはずっと酸性に傾いたままにしてしまいますので、ダラダラ食べが一番よくないのです。また、就寝中は唾液の分泌量が減るため、就寝前の飲食は口腔内のpHを酸性のままにしてしまいます。

寝る前の歯ブラシが推奨される理由は、口腔内の環境を中性に戻すこととむし歯菌の減少させるためです。

参考文献

井上美津子:乳幼児のう蝕予防を考える~ 子どもの発育時期に合わせたう蝕予防とは~,日本歯科医師会雑誌, 73(2)19-28,2020

二子玉川ステーションビル矯正・歯科

小児歯科担当 髙見澤 豊