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医史跡、医資料館探訪記58 陸自衛生学校医学情報史料館「彰古館」を訪ねて

2021年10月5日に陸上自衛隊三宿駐屯地内の衛生学校医学情報史料館「彰古館」を訪ねた。10時に駐屯地正門で広報の方と待ち合わせということにした。10分前に正門に着くと広報の鈴木さんも丁度いらしたので、早速中に駐屯地内に入れてもらった。

医史跡、医資料館探訪記58 陸自衛生学校医学情報史料館「彰古館」を訪ねて

広報の鈴木さんも迷彩服姿でしたが、広報の腕章を付けていたのですぐに担当の方とわかった。正門から100mほど進んで右に曲がると「彰古館」がある。

医史跡、医資料館探訪記58 陸自衛生学校医学情報史料館「彰古館」を訪ねて

彰古館の内部は写真撮影禁止なので、彰古館のホームページから館内レイアウトを転載する。

医史跡、医資料館探訪記58 陸自衛生学校医学情報史料館「彰古館」を訪ねて

19世紀中ごろの抜歯鉗子が展示してあった。説明では、素材はステンレス鋼といわれたが、ステンレス鋼の出現は20世紀初頭といわれているので、クロム鋼のことか?

戊辰戦争、西南戦争などの史料から展示されており、初代軍医総監の松本順の生涯を描いた吉村昭の「暁の旅人」、西南戦争で同じような銃創を右腕に負った2人の兵士が担当した外科医の気分で一方は切断され、一方は腕が残されたことでその後の人生が大きく左右されてしまったことを描いた渡辺淳一の「光と影」などの小説が思い出された。

見学は、解説付きで1時間ほどである。

通常の博物館では史料を手に触れることはできないが、ここでは書籍など触れることができるので貴重である。収蔵物の詳細については、防衛ホーム新聞社編纂「彰古館」―知られざる軍陣医学の軌跡―が通販で送料込み¥1,575-で購入可能である。

彰古館

 

二子玉川ステーションビル矯正・歯科

小児歯科担当 髙見澤 豊