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PFAS(ピーファス)ってなに?

2025年2月「歯科診療で知っておきたい小児アレルギー」というタイトルで、神奈川県立こども医療センターアレルギー科犬尾千聡先生の講演を聴いてきました。

医科では、花粉食物アレルギー症候群のことをPollen food allergy syndromeといい頭文字をとってPFAS(ピーファス)と呼びます。最近、水の汚染などで問題になっている有機フッ素化合物のPFASとは異なります。また、以前は、何らかの食材による口腔内の反応を口腔アレルギー症候群 Oral allergy syndrome(OAS)と呼んでいましたが、その後、花粉との交差反応性により新鮮な果物や野菜を摂取した際に生ずるアレルギー反応をPFASと呼ぶようになりました 。

その特徴は、
• 口腔、口唇、咽頭部の掻痒感。
• 果物(バナナ、リンゴなど)、野菜(もやし)で起こる。
• 鮮度が高い状態で起こるが、加熱処理を行うとアレルギー症状は出現しない。
• 局所の反応だけで、全身症状にはならない。ー 治療なく自然に症状は消失する。
• 花粉症患者が発症するため、発症は小学校以降が多い。

現在では、カバノキ科花粉(シラカンバ、ハンノキ)はバラ科果物(リンゴ、モモ、サクランボなど)やマメ科、イネ科花粉(オオアワガエリ、カモガヤ)はウリ科果物(メロン、スイカなど)、キク科花粉(ブタクサ、ヨモギ)はセリ科野菜など、花粉と食物との関連性が明らかになっています。

花粉飛散時期と花粉と関連する食物

口腔内の症状みられますが、アレルギー専門医への受診お願いします。

参考文献

日本アレルギー学会ホームページ

二子玉川ステーションビル矯正・歯科

小児歯科担当 髙見澤 豊